UBERTAR「THE SUN BENEATH THE SEA」

  • 2006/06/07 21:16
  • Category: U
なんと、今日は英語翻訳を意識して書きました。
なので文章のスタイルが不自然です!
といっても、読点(。)を早く打っているだけなんですが
英語に翻訳されても意味が通じますように!


以前このブログにコメントを寄せてくださったPaul Rubensteinさん。
( ex. composer, musician, musical instrument inventor, recording engineer ,educator.)
Ubertar名義で仕事をすることが多いです。
Daniel Johnston & Jack Medicineのアルバム『THE ELECTRIC GHOSTS』では、David Bowieの“Scary Monsters ”のカバー曲を担当しています。
大変優しい方で、私にCDを送ってくれたんです!


ubertar.gif

Ubertar名義でのソロアルバム『The Sun Beneath The Sea』。
日本語に訳すと、海の下の太陽?
全12曲。

いい知れぬ恐怖が忍び寄ってくる海の底。
そこは、とても神秘的で幻想的でもある。
ざわめくようなノイズが綿密に織りなされる。
そのノイズが背後からじわじわと忍び寄る。
おそらく、海の中から聞こえる音なのだろう。
時に、彼の作るノイズ音は眩惑的な様相を帯びる。
いつの間にか私の体は海に沈む。

やがて、ストリングスがオリエンタルな旋律を奏で始める。
ギターの旋律は、三味線(日本の弦楽器)の音階に似ている。
それはジャズのインプロヴィゼーションのようにフリーキー。
太陽の神を崇める宴のようだ。
自作の楽器を駆使しているのだろうか。
その音色は、そこかしこに不思議な響きを放つ。

カモメの鳴き声や太陽を讃えるアグレッシブなエレクトリック・ギターの曲。
民族楽器を使い、中近東のフレーズを多用した曲。
エレクトリックなノイズに目眩を起こしそうな曲。
ストリングスとノイズが、海の神秘性を表わす曲。
etc…。

ノイズ/インダストリアル。あるいはエクスペリメンタル。
それらのジャンルにあてはまる作品だと思う。
オリエンタルな雰囲気と歪んだノイズが交じり合う作品だ。
その音は、実験的な面が多いが難しくはない。
それどころか、彼独特の感性は大変興味深い。
どの曲も展開に意外性があり、ストーリー性を持っている。
海と太陽というテーマをオリエンタルな要素で魅了する。
この作品は未知なる深海へと導いてくれるだろう。


Ubertar


アルバム曲の試聴と、彼のユニット「Bakshish」のアルバムの試聴もできます。
コチラ

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Comment

gaku69ab

いつものパイクマンさんの言葉をさり気なく選んだ自然な文体もとても好きなんですが、今日のこの限り無く詩に近い文章も大好きです!頭の中にイメージが自然に膨らんでいきます。こういうのって英語翻訳風なんでしょうか。でも時々この芸風も登場させてくださいね!それに素敵な国際交流ですね!
  • URL
  • 2006/06/08 01:49

Mao.K

音源を試聴してみた。
この作品が公式には発売されていないと知るとかなり落胆する。
この音は本当に心が豊かな人が、自然な気持ちのままで紡ぎ出していった音なのだと思う。
幾重にも重ねられた音の背景からは心の奥底の闇と
一筋の希望のようなものが推定される。
本当に短い音源なのだが、イマジネーションは大きく拡散していく。

リンクされているBakshishの音楽は
民族音楽好きの自分にとっては大いに感嘆すべきものであった。
楽器の響きを最大限に生かしたナチュラルな音の世界は
居ながらにして世界旅行を満喫できよう。

・・・Paul Rubensteinの誠実な人柄が伝わってくるような作品でした。パイクマンさんがいただいたアルバム、ライナスとかでオリジナルで販売してくれないかな……(-。-) ボソッ。
  • URL
  • 2006/06/08 21:55

パイクマン

こんばんは、gakuさん。

>いつものパイクマンさんの言葉をさり気なく選んだ自然な文体もとても好きなんですが、今日のこの限り無く詩に近い文章も大好きです!頭の中にイメージが自然に膨らんでいきます。こういうのって英語翻訳風なんでしょうか。でも時々この芸風も登場させてくださいね!

gakuさんありがとうございます!
普段の「ですます調」とは大きく違う文体で失礼しました。
英語に翻訳されても内容が大きく違わない様にするには、簡単な文章で読点を早く打って複雑な言い回しは避けるとか、日本人にしか通じない言い回しや言葉も避けることのようですね。
文章も固い感じになってしまいますが、しょうがないですね。

しかし、「芸風」のひとつだなんて、gakuさんも面白いこと言いますね!
またいつか登場させてみまーす。

>それに素敵な国際交流ですね!

英語ができないので、いつも片言の英語でやり取りしてしまっていますけどv-356
Paul さんには申し訳なくって。。
  • URL
  • 2006/06/08 22:57

パイクマン

アハハッ!
Mao.Kさん、こんばんは。
文体を真似してもらっちゃったー!

>音源を試聴してみた。
この作品が公式には発売されていないと知るとかなり落胆する。
この音は本当に心が豊かな人が、自然な気持ちのままで紡ぎ出していった音なのだと思う。
幾重にも重ねられた音の背景からは心の奥底の闇と
一筋の希望のようなものが推定される。
本当に短い音源なのだが、イマジネーションは大きく拡散していく。

アルバムは本当に良かったです。
イマジネーションを掻立てられるというか、海に沈んでしまったみたいな錯覚を起こしました。だから少しだけ怖かったです。
それと、私がいうのはおかしいですけど、音に対する純粋さというものも感じましたねぇ。ノイズ音のバランスも良かったです。ただガーーッていうのではなく緻密で繊細さがあって。リズムも日本の民謡に似ているところもあったし、お坊さんがチーンって鳴らす鐘の音にそっくりで親近感を持ったし。

>リンクされているBakshishの音楽は
民族音楽好きの自分にとっては大いに感嘆すべきものであった。
楽器の響きを最大限に生かしたナチュラルな音の世界は
居ながらにして世界旅行を満喫できよう。

Bakshish?
ちょっとわからないので確認してみます。

>・・・Paul Rubensteinの誠実な人柄が伝わってくるような作品でした。パイクマンさんがいただいたアルバム、ライナスとかでオリジナルで販売してくれないかな……(-。-) ボソッ。

メールで問い合わせてみたらどうですか?
Paul氏もその方が喜ぶと思います。
ライナスさんよりも作風に合うところがありそうな気がしますね。
といっても、どことは言えないのですが…(^^;)
  • URL
  • 2006/06/08 23:21

Mao.K

>Bakshish
→→ パイクマンさんがリンクされているPaulさんのHPのTopから、脇のメニューに並んでいるSoundsをクリックすると2枚のアルバムが紹介されていますよ。

>メールで問い合わせてみたらどうですか
→→ さっそく問い合わせてみようかと思います。Broken Englishでやります(笑)。
  • URL
  • 2006/06/09 00:25

パイクマン

>Bakshish

ごめんなさい。曲名のことだったんですね。わかりました。
アジアン民族音楽のような曲ですね。民族音楽好きなMao.Kさんにとってはたまらないのではないですか?ああいう曲で踊ってみたいです。

>さっそく問い合わせてみようかと思います。Broken Englishでやります(笑)

いや、Mao.Kさんなら大丈夫ですよ!
私は四苦八苦でしたけど(笑)
  • URL
  • 2006/06/09 00:46

Johnigoo

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