Karl Bartos / Off The Record

  • 2014/01/31 21:41
  • Category: K
karlbartos2.jpg

元Kraftwerk の Karl Bartos さん。
昨年(2013)ソロ名義としては10年ぶりになるアルバムを出しました。
ちなみに前作のアルバムは慌ててYouTubeで聴きました(汗)

1曲目からヴォコーダー炸裂のロボットポップ。略すとロボポップ!
宇宙戦争映画のサウンドトラックにどうぞ、って感じの曲ですが
(ヴォコーダーヴォイスを聴くとめちゃテンションあがるんですがどうしてでしょう。)
歌入り曲はメロディーメーカーぶりを発揮して、ポップスソングに徹底してますね。

iTunesで試聴
https://itunes.apple.com/jp/album/off-the-record/id623402364

ダウンロード

温もりのあるテクノ、アナログ感のあるテクノ(?)ですので
私のようなおばさんでも大丈夫。
そもそもKraftwerk がそんな感じですので。
テクノ学校みたいなね、そんな門戸の広さがあります。
Karl Bartosさんは実際大学で教鞭を執っていたようですしね。

M-8は昔の子供のイメージする「未来のBGM」みたいで
M-9なんてラテンのリズムに乗せて(これは高速“Taboo”じゃないかい?)
「R2-D2」が出てきそうな雰囲気のサウンドトラック。
M-12なんて鍵盤をギターに変えたら甘い甘いギターポップに変身するでしょう。
アルバムの後半は特に面白く聴きましたよ、先生。

♩Atomium" (Official Music Video)



♩Without A Trace Of Emotion -- The Film





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Agent Ribbons / Chateau Crone

  • 2014/01/30 00:45
  • Category: A
agentribbons.jpg

カリフォルニア州サクラメントのガールズトリオ(デュオ)、
Agent Ribbonの2010年のアルバム。現在はデュオのようですが、
トリオだという説明と3人のメンバーの写真を何カ所かで見たので
このアルバム時はトリオだったようです。
ジャケットにも3人の女の子が描かれてます。

Agent Ribbons HP
http://agentribbons.com/

ribbons2.jpg

ドラムとギター、アコーディオンやヴァイオリンが入るくらいの少ない編成のガレージポップ。
数年前に流行ったガールズバンド(The Pipettesとか)の
60’sのレトロなテイストとは違う他のレトロ感があります。
その「他の」というのが説明できないのでどうにもこうにもなんですが、
古き良き時代の芝居小屋の雰囲気が伝わってくるところとか、ミュージカルっぽさとか。

♩My Baby


それと、このデユオはヴィクトリア王朝時代を彷彿とするらしく
「ヴィクトリアン・パンク」とか言われているとかいないとか…
もちろんヴィクトリア王朝のことはよくわかりません。
荒削りでパンキッシュな曲にガーリーさものぞく、ありそうでないこの雰囲気。
時々パンチを効かせるような歌い方や、ノスタルジックな曲も好きです。







最近よく聴く曲 David Bowieの“ Love will Tear Us Apart”

おととい、Tumblrの某ブログにて発見したのですが
David BowieがJoy Divisionの“Love will Tear Us Apart”を歌っている音源を
載せている人がいました。
今までそんな音源があるなんて話を聞いたことありませんでしたから驚いて調べたら、
2013年の4月、既にyouTubeに音源をUPしている人がいました。

1983年のこと、New OrderのBernard SumnerとPeter Hookが偶然遭って
冗談で一緒にジャムしましょうと言ってみたら本当に歌った、
というようなことが書いてあります。(英語力ありません、すみません。)
YouTubeでは半信半疑な人もいるけど本当にそうであったら嬉しいことです。

ただ、83年といえば『Let's Dance」ツアーで忙しい年だったしなぁ
今までこの音源が出てなかったこともおかしいしとかね、
色々考えてしまいますけど
実際歌っているのはDavid Bowieの声のようなので、真実だということにしておきましょう!
IanとBowie、両人のファンからしたらこんな嬉しいことはないもんね。


David Bowie Cover “Love will Tear Us Apart”







Julia Holter / Loud City Song

  • 2014/01/25 16:50
  • Category: J
Loud_City_Song_Packshot.jpg

ロサンゼルスの女性アーティスト、Julia Holterの3rdアルバム(2013)。
Nite Jewel(Ramona Gonzalez)の旦那様で、
元 Ariel Pink's Haunted Graffiti のCole M.G.N.がプロデュース。
エレクトロと生楽器を操るシンガー・ソングライターというか
もはやサウンドクリエイターでもある彼女の捻られたポップ性は、
St. Vincentなどと並べられてもいいですね。つまり才女。 
ただSt. Vincentよりはエクスペリメンタルですけど、
それにもかかわらず、このアルバムも前作に引き続き評価高いですね。

iTunesで試聴

juliaholterIMG.jpg

少女性を残した声質、チェロやヴァイオリンのクラシカルな響き、
トローンボーンやサックスの遊び心あるアレンジ、
キーボード他エレクトロニックな処理によるシネマティックな散文詩のようです。
クラシック、ミュージカル、ジャズもところどころに散りばめられ、
プログレも垣間見えるので、多分お好きなのでしょうか。
思い描かれるのは、ケイト・ブッシュの『Never for Ever 魔物語』の世界観を
複雑で幻想的にし、美しさと闇と少女性が混在した
非現実の物語が描かれている気がしました。
M-5の♩ Hello Stranger のみアメリカのシンガー、Barbara Lewis のカヴァーです。
このアルバムも圧巻でしたけど、大物の風格が出てきているので次回作も期待してます。

以前書いた2nd  Julia Holter / Ekstasis


♩World (Official Video)


♩Horns Surrounding Me (Official Video)


♩In The Green Wild (Official Video)






Steintryggur/ Dialog

  • 2014/01/21 13:37
  • Category: S
dialog cd

なんだろう?と思いつつも購入してみて、聴いてみたらなかなかいいけど
どんな人たちなのかよくわからなくてブログには書けない、または調べるのが面倒くさい
ジャケがパッとしてなくてつまらない、とかそういう曰く付きの盤というものを
何枚か持っていますが、この盤もまたそのような盤です。

しかし、調べたらビックネームが出てきましたよ!
元「シューガーキューブス(Sugarcubes)」のSteingrimur Gudmundssonと
Sigtryggur Baldurssonによるユニットの『Steintryggur』の2006年のアルバムです。
もちろん、アイスランドの方々です。
“シューガーキューブス”をビックネームと思っているのが我ながら悲しい気もします。


♩iTunesで試聴
https://itunes.apple.com/jp/album/dialog/id191281111

音の方は、エレクトロ、ワールドミュージック、ロックが混ざってます。
二人ともドラマーでパーカッショニストなのでリズムは人力。なはずなんですが、
民族打楽器とエレクトロの共存、恊働がなされているも、
エレクトロ感が強い曲が多いんですがなんでだ!?
アイスランド、北欧の不思議なリズムや旋律が随所にあり
独特のエスニック感に包まれている上に呪術的な雰囲気も少しありますね。
ヴォーカルも生の声ではなく、ライブ映像を見る限り、
ヴォーカリストはその場にいないで、映像だけの参加!?
ジャズやフォルクローレ、それからインドや中近東を思わせる曲など、
曲ごとに違うごった煮のアルバムに聞こえますが、
色々できる才能が集まっている故なのか?やっぱりそういうことなのか。

これ、いつも隅に追いやられているアルバムなんですが、
たまに聴くとドっプリハマってしまうんですよ。
特にM-4の♩3rd Ave.は怪しくてクセになってます。

♩Sara Meets the Nights



懐かしのシューガーキューブス。この時に演奏者している人なのか。
♩Sugarcubes - Regina


Marina Fages / Madera Metal

  • 2014/01/17 16:28
  • Category: M
4113072310.jpg

アルゼンチンの画家、音楽家のMarina Fages(マリナ・ファヘス)の
デビューアルバム。(2013年)
ワールド・ミュージックの国内リリースを主な活動とする panai レーベルから。

Marina+Fages2.jpg

♩ iTunesで試聴
https://itunes.apple.com/jp/album/madera-metal/id684662012

彼女の音楽活動は、まずニルヴァーナに影響を受けてパンクバンドを、その後は
即興的なグループにも参加しており、子供の頃からのクラシックの素養もあり
聖歌隊にも属していたそうで音楽的なバックボーンはしっかりと持っている方です。
アコースティックギターの細かく繊細なアルペジオ(のような奏法)が大きな特徴で、
フォーキーな曲が多いです。母国語の歌はキュートでガーリーな雰囲気を持ちますけど
実験的な面もあり、一筋縄にはいかない上に、
アーシーな部分とエクスペリメントな部分も併せ持つので
フリーフォーク好きの人にもお勧めです。
裏に歌詞が付いたカード型画集が付いてきます!
どれも動物が登場する不思議作品ですよ。



料理映画

最近ガーーーンッときた、人様から浴びせられた言葉。

「食べる事しか考えないよね」

「燃費 悪い人だよね」

       どちらも同義語です。




nemigamacoさんのとこで
紹介してて観たいと思った料理にまつわる映画です!

現在上映中、またはこれから上映されますのでCheck!
東京でも上映館が限られているので私はまたレンタルだと思いますわ。
http://daitouryo-chef.gaga.ne.jp/theater.html

大統領の料理人





他にも
料理映画って案外たくさんあるんですよね。
知っているのだけダダダーっと!

シェフ
コメディータッチで面白かったです。映画の中に「分子料理」
っていうのが出てくるんだけど
科学的な料理法で食指が動かなそう。
実際にそういう料理が食べれるとは知らなかった。


バベットの晩餐会
映画らしい映画だと思います。デンマークの名画。



料理長殿 御用心
コメディータッチのサスペンス。料理長が次々殺されていきます。



幸せのレシピ 
これから観ます!!



ディナーラッシュ
スタイリッシュ!でもマフィア絡み.。。面白い.。。



エイプリルの七面鳥
面白かった。可愛いかった♩



スタンリーのお弁当箱
踊らないインド映画だね!



日本代表。
かもめ食堂




おなかが空いてくる〜。




Wrong Way Up / Brian Eno & John Cale

  • 2014/01/13 20:48
  • Category: B
昨年の夏、福祉関係のある民間資格を受験しました。
そのテキストの中に『環境音楽』のくだりがあって…
以下、その説明文章。

“環境音楽とは、音楽のジャンル、または思想を表す言葉である。狭義の環境音楽では、イギリスの作曲家であり、「ロキシー・ミュージック」に参加していたロック・ミュージシャンでもあるイーノ(Eno,B)が唱えたアンビエント音楽という音楽思想を示す言葉の訳語である。” 
 云々と、本来はまだ続きます。

私は、突然真面目なテキストの中にイーノだの
ロキシー・ミュージックだのの名前が出てきたので
ドキッとしちまいました。
さらに、こういう解説を読んで環境音楽を知ろうとイーノのアルバムを探し、
『アナザー・ワールド』以前の妖しいアルバムを聴いちゃった人がいたら
その内容とのギャップにちょっとビックリしちゃうんじゃないか?
……そんなことを想像してひとりでドキドキしました。

enocall.jpg

ブライアン・イーノと元「 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」の
ジョン・ケイルとの唯一のコラボ作品。90年のアルバムです。

アンビエント路線から離れた見事なまでのヴォーカル入りポップアルバムを
真のイーノファンにどう評価されているのかわかりませんけども
この二人が組んでこんなに明るいポップなアルバムができるとは
思いもしない人が多かったのでは…?

enocall2.jpg

そしてまぁ、1990年のイーノがちゃんと歌っています!
ケイルと半々ヴォーカルをとっているのですが
この二人、声質が似ているので違和感なく聴けますね。
イーノの方がねちっこいですけどね。
もちろんイーノが打ち込み、ケイルは主に鍵盤、
他にベースやギターのメンバーもいます。
ケイルの方が完璧主義を発揮してしまい、イーノが怒って
この後の二人のコラボはなくなったという話ですので勿体ないですね。

少しだけ曲説明。
M-1の♩Lay My Loveは
印象的にリフレインされるヴァイオリンのフレーズと
リズムが絡んだアルバム中で最も好きな曲です。
高橋 幸宏氏がアルバム『Blue Moon Blue 』でカヴァーしてます。
M-6の♩ Spinning Away は文句なく美しいポップソングです。
この曲は人気だわね!

♩Lay My Love


♩Spinning Away



リマスター盤が2005年に発売されてますが
お高いですね、、、






Yona/ /沈黙と歌

  • 2014/01/12 10:40
  • Category: Y
最近、ここ東京も風が吹くと肌に突き刺さるような寒さです。
寒い時は寒い国の人の曲を聴くと…
さらに寒くなるかも。

yona.jpg

「しーっ、静かに。」
そんな感じでしょうか。


フィンランドのアーティスト、Yonaの2ndアルバム(2011年)。
Timmion Records というフィンランドのレーベルからリリースされ、
Nordic Lights Records という北欧専門レーベルから流通されています。
同時に3rdアルバム『例え傷ついても』も同時発売されてるようですが
今書いている2ndアルバムしか聴いてません。

♩iTunesで試聴
https://itunes.apple.com/jp/album/vaikenen-laulaen/id434493287

「フィンランドの歌姫」というライナー紹介があるYonaさんは曲や編曲も手掛けているので
実際はシンガー・ソングライターという位置付けでもいいかも。

yona2.jpg

少しハスキーがかった声のYonaの歌はナチュラルだし正統派のヴォーカリスト。
この「正統派」のヴォーカリストか「特殊」なヴォーカリストかどうかっていうのは、
趣味が分かれるところ。だと思う。
バックバンドであるOrkesteri Liikkuvat Pilvetは
生楽器でトラッド風な曲からタンゴやジャズやレゲエを曲ごとに
シネマティックなショーのように聴かせてくれますよ。
じわじわ好きになったアルバムです。

♩Toisen oma


Timmion Records
http://www.timmion.com/

Nordic Lights Records
Facebook: http://www.facebook.com/NordicLightsRecords
Twitter: http://www.twitter.com/NordicLightsRec

Juana Molina / Wed 21

  • 2014/01/09 21:35
  • Category: J
来年のことを言うと鬼が笑うって。では昨年の事を言うとどうなるんだろう。
忙しくて新譜もあまりチェックできなかったので、
色々聴いているとは言い難い状態で言うのもなんですが、
フアナ・モリーナの新譜を聴いた時、音楽の世界はまだまだ深くて楽しいぞ、
とハイになりました。
私が選ぶ2013年のベスト1アルバムは
ドミノ(Domino Records)からクラムド・ディスク( Crammed Discs)に移り、
完全セルフプロデュースしたフアナ・モリーナ(Juana Molina )の『Wed 21』でした。
年末に書く予定が今日になってしまいましたが…

raw.jpg

アルゼンチンの音響派と言われて久しい彼女の曲は
音階スケールを分けたらロックやフォークで、コードは掴みきれず。
エレクトロニカやフォークトロニカというジャンルに、
ボサノヴァやジャズを一滴2滴垂らして撹拌し
タンゴではない『アルゼンチン』という国の民族音楽性を
隠し味に使っているかのようです。
温もりのあるユニークな電子音が重要な曲の要素なので
ライブでもシンセやエフェクターやら機材の操作を行い、ギターを演奏しながら
歌っていますけども、ほんわりした声で淡々と歌い演奏するその落ち着き払った佇まいを
観ると惚れ惚れしてします。
私,、これまで新しいアルバムが出る度に「彼女のベストだ!」と吹聴してました。
やはり今回も「彼女のベストだ!」と言ってしまいます。

juana_molina.jpg

『WED21』はこれまで通りにジャンルレス。しかし、
身体が動いて踊りたくなるビートを押し出した曲が多く
アルバム全体にグルーヴ感が張り付いてます。
いつものように、反復されるサイケデリック感と浮遊感は健在。
それと、今作はコズミっクなノイズが目立っています。

M-1の♩Eras は彼女らしい曲ですが、長めのパターンを切り貼りしている。
M-2の♩Wed21 は壊れたロボっトみたいな曲で、
リズムは日本の阿波踊りに近いものを感じました。
M-3の♩Ferocisimoはノリがいいですね。コーラスが特徴的。
M-4の♩Lo Decidl Yoはメロディーが今までの彼女の曲と近く、
オーバードライブかディストーションの効いた電子音が一本入ってきて
途中から少しハードになります。
M-5の♩Sin Guia,Noはチューニングが外れてるみたいで面白い曲。
ギターがほぼワンコードで進み、中盤過ぎからダークサイケか?と思わんばかり。
ジャズのグルーヴ感とループするリズムの中に、個人的にクラウトロック、
ジャーマンロックなんかも彷彿とするところがあったM-7の♩Bicho Auto.
M-8のEl Oso De La Guarda のイントロは80’sの音…というか
個人的に好きなYapoos の音使いに似ててツボ。
曲の途中から電子ノイズが宇宙の幽霊みたいなノイズが不気味だったりと、
アルバムの後半はフアナ・モリーナの趣味の音世界という気がしてなりません。

2014年もこのアルバムは大切に聴き込んでいきたいですね。

と、ここら辺で。
ついついいつもより長くなってしまいました。
昨年のライブを観られなかったのはつくづく残念。。

♩Wed 21


♩Sin Guia,No


♩Eras (Official Music Video)






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