SAMARA LUBELSKI 「FLEETING SKIES」

  • 2005/10/30 13:30
  • Category: S


もうすぐ新譜も出るサマラ・ルベルスキのソロ作。

元「The Sonora Pine」でTara Jane O'Neilらと活動し、現在は 「Half Of Fame」「The Tower Recordings」「Jackie O Motherfucker」などのユニットに参加している、才能豊かなニューヨークの女性アーティスト。

ジャケットを見て、サイケデリックな作品かと思ったら、フォーク、ポップ作品で、とても聴きやすい。

アコースティック・ギター、フルート、ヴァイオリン、キーボード、ピアノ、ベース、ドラムに、サマラ・ルベルスキのウィスパー気味の歌声が優しい。

60年代のフォークにも似ているし、しっとりしたフレンチポップスといった感じの洒落たメロディも…。

昔懐かしいスタイルを辿るように丁寧に作られた、現代感覚のフォーク作品。ゆったり過ごしたい日曜日に最適。

【2004/THE SOCIAL REGISTRY】


The Social Registry

Guardining the Sun

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BEL CANTO「WHITE-OUT CONDITIONS」

  • 2005/10/28 18:55
  • Category: B


ノルウェー出身の耽美的なエレ・ポップバンド、
ベル・カントの88年のデビューアルバム。

『クラムド・ディスク』(80年代からベルギーに拠点を置き、ポスト・パンク、プログレ、環境音楽などの、ヨーロッパを始め多国籍なアーティストを扱っている優良レーベル)から出していて、最近再発もされているアルバムです。

loosecubeさんのところでも、クラムド・ディスクから出ているハネムーン・キラーズのアルバムの記事を書いていらっしゃいます。

歌からサウンドまで、「コクトー・ツインズ」を彷彿とさせるところがあり、シンセ音が主体の幻想的で冷ややかな美しさを持っています。

マンドリンやアコースティック・ギターが入って、アンビエントなサウンドに色を差していますが、ビートはかなりハッキリしています。

メロディはエスニックなところがあって、北欧的。でも日本人の耳にも馴染みやすいです。
インストが数曲入っていて、雪を被った壮大な自然の映像(NHKとか‥)のバックなどに良く似合いそう。。

そして、なんと言ってもこのバンドの紅一点の女性ヴォーカリスト、アネリ・マリアン・ドレッカーの、エリザベス・フレイザーを少し歯切れ良くしたようなクセのある歌が最大の魅力のひとつ。


クラムド・ディスクを離れて出したアルバムを含めて、出されたアルバムは知っているのは5枚。(私が持ってるのは2枚だけ)

当時は『フールズ・メイト誌』などでも取り上げられていましたが、やっぱり知名度としては…??
音楽性が高いのにもったいない!のアルバムでした。

【1988(2003)/CRAMMED DISK】


CRAMMED DISK

Blank Sheets
Agassiz

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DIRTY THREE「CINDER」

  • 2005/10/26 05:37
  • Category: D


オーストラリアのインストバンド、ダーティー・スリーの7枚目。

冒頭からフリーフォームのドラムが刻まれ、単音で操られる幽玄なギターが入り、静かにヴァイオリンが重なっていく…いつものダーティー・スリー。

フォークやカントリーが根底にあると思えるけど、うまく今の音に昇華して、激情的で時に繊細で美しく、個々の楽器が動き出しそうなくらい生々しく表情豊か。
ウォーレンが弾くヴァイオリンやヴィオラの音色は、使い古した楽器の風合いを持っていて、私はこのヴァイオリンが好き。

ウォーレン・エリス(ヴァイオリン、ビオラ、ピアノ、マンドリン、Irish Bazauki ?)

ミック・ターナー(ギター、ベース、オルガン)
ジム・ホワイト(ドラム)

いつもは曲が長めな作りなのに、今回は比較的短め(全19曲で70分)。

M-10で「Cat Power」がヴォーカルで参加し、
M-17で「Mekons」のSally Timesもコーラスで参加しています。

ヴォーカル入りはこのバンドの初の試み。
ヴォーカルを迎えるのなら男性と勝手に思っていたので少々意外でもあったのですが、うまく溶け込んでいます。しっとりしたフォーキーな曲なので、もうちょっと激しい曲も聴いてみたかったというのも本音。
他には、アップテンポでバグパイプが効果的に使われたM-6などが特徴的。

渦を巻いて迫ってくるストリングスの音に、思わず呑み込まれそうになりながら聴いた今作でした。

【2005/TOUCH AND GO】


TOUCH AND GO

Great Waves

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エイリアン VS ヴァネッサ・パラディ



「エイリアン VS ヴァネッサ・パラディ」という映画を観て来ました。

「エイリアン VS ヴァネッサ・パラディ」公式サイト

B級はちゃめちゃムービーです。

ボロクソ言われているみたいですけど、何年かしたらカルトムービーとして再評価されることでしょう。

「エイリアン VS ヴァネッサ・パラディ」というタイトルは邦題で、
原題は「Atomic Circus」
監督はディディエ・ポワロー、ディエリー・ポワロー兄弟
(フランスのミュージック・ヴィデオ界の人気作家。)

日本の映画配給会社の客寄せの為かどうかはさて置き、タイトルで誤解を招きそうですが、エイリアンとヴァネッサが戦うわけではありません。

実際には、恋人のスタントマンが戦います。

出演の目玉はもちろんヒロイン役のヴァネッサ・パラディ。
バンドをやりながらシンガーを目指す役で、かなり歌っています。


登場人物はみんな一風変わったおかしなキャラクター設定です。

エイリアンはクラゲみたいでショぼいし
頻繁に出てくる飼い犬は、動くぬいぐるみだったりします。
血もビュービュー吹き出すし
ラストは、もう少し考えて欲しかった。

それでも、監督がリスペクトする映画作品のワンシーンをところどころに散りばめてあったり、あり得ないストーリーの展開もテンポが良くて考える暇もないし、笑いどころも多数あって(映画館で笑ってたのは私とひとりだけだった…)B級映画の醍醐味を味わえます。

ただ、ストーリーを読んだり調べたりした時点で「おかしな映画」だということに気が付かない方には不向きな映画と言えます。
「おかしな映画」ということに気が付かないで映画館に足を運び「おかしな映画」と酷評している方が私にはおかしいと思えます。




パイクマンが腑に落ちなかったことはたったひとつ!

ヴァネッサのプロフィールに載っていた身長と体重が私と同じなのに、

「どうしてヴァネッサは細くて、私はプヨ~ンとしているの?」

この事ばかり考えながら家路に着きました。


要するにこの映画は

「エイリアンが町にやってきた」

こんなタイトルで充分だと思います。

AVIA GARDNER「MORE THAN TONGUE CAN TELL」

  • 2005/10/22 10:12
  • Category: A
avia.gif

詳細はよくわからないのですが、女性ヴォーカルバンド、Avia Gardnerのデビュー・ミニアルバム。

ミッチェル・アキヤマなどが設立したエレクトロニカ・レーベル、intr_versionからリリースされていて、本人もこのアルバムに参加しています。

使われているのは、ピアノ、ヴァイオリン、アコースティック・ギター、ベース、サックス、ドラム。メロディや各楽器のフレーズにクラシカルな風情を漂わせつつ、電子音とサンプリングで複雑にその音が絡み合うと、波のように寄せるノイズにも聴こえてきそうです。そして、静かに広がりを見せる音処理は、まるで水のように流動的。

ヴォーカルのjenna robertsonの優美で繊細な歌は、そんな音をより引き立たせながら一体化して、歪んだオーケストラをバックに歌う女神のよう。

7曲入りで34分ほどの作品。そしてノスタルジックな写真のCDジャケットはミシンで縫われてる!紙を糸で縫うなんて、なんて素敵なアイディア。。

pure, impureegalさんより、情報を頂きました。
Avia Gardnerは、カナダの才人Mitchell AkiyamaJenna Robertsonのデュオ・ユニット。
他、詳しいことはegalさんのサイトにて!

【2005/INTR-VERSION】


Intr_version

More than Tongue can Tell

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AMAZONでは扱い無しです。

フライパンダ

  • 2005/10/21 12:25
  • Category: もの
最近は民放よりNHKを観ることが多くなってきてます。
民放はもう飽きてきてしまいました。(特にドラマ)

民放では絶対観られないものが観れるのがNHK!
今月放映は終わっちゃったけど、近藤等則(ex.トランペッター)が音楽担当の時代劇『秘太刀馬の骨』というドラマが面白かったですよ。

なんたって、近藤等則が袴をはいてトランペットを吹いてるんですから。


それと、毎週観ているのは『きよしとこの夜』

グッチ祐三氷川きよしが、毎週ゲストを呼んで繰り広げる歌とトークと料理のバラエティ番組で、これもなかなか面白い。

その料理のコーナーで、グッチ祐三が使っている自身の調理グッズ、「うまいゾウシリーズ」
のフライパンが可愛くて欲しくなりました。

panda.gif


「フライパンダ」って言うんだって。

かわいいでしょ~?

panda2.gif
裏はこうなってます

こんなフライパンがあったら料理が楽しくなりそう。

と、思ったんですけど・・・

調理してる人はパンダの顔が向こう側にいっちゃって
見えなくなりますよネ

これはグッチ祐三の失敗だと思うよ。。

可愛いから今に買うと思うけど。



メタル好きの彼女、奥さんにはこんなフライパンもありますので
プレゼントにいかがでしょう!

fire.gif


「ファイアーフライパン」

黒にピンクでなんかメタルっぽいと思うのだけど。。

CUDDLY TOYS 「YOUNG AND DANGEROUS」

  • 2005/10/20 01:00
  • Category: C


主に80年初頭に活動していたグラム・パンクバンド
カドリー・トイズのベスト盤。

「デヴィッド・ボウイ」のフォロワーバンドで、ルックスもボウイを意識しているのが見え見えのヴォーカル、シーン・パーシルがリーダーです。(96年に亡くなってしまったようです。)

メンバー全員化粧をしていて、ボウイ風や、「ミック・ロンソン」(以前書きました)風の長髪や、昔の「ブライアン・イーノ」風のオールバック(?)などが揃っているヴィジュアル系バンドですが、ルックスは当然のごとく変化を遂げて行き、後に髪を切って「ジャパン」に似たNWファッションになっていったようです。

メロディアスでシンセも入り、非常にNW的な面と、ボウイの『ジギー・スターダスト』に見られる70年ミディアムテンポのロック調、ニューロマンティック風など、ベスト盤ということもあって曲調が入り乱れていますが、ヴォーカルは一貫して「粘っこいボウイ」といった感じです。

デビューシングルであるボウイ/マーク・ボランの名曲のカヴァー“Mad Man”で、話題性はあったと思いますが、知名度はあまり無かったのではないかと推測します。
ちなみにDrはパディ辻野という日本人らしいです。

アルバムは2001年に出されたこのベスト盤を含んで3枚だけ。
デビューアルバムは79年の『Guillotine Theatre 』。
邦題は「倒錯のギロチン・シアター」ですってさ。。

私は耳慣れしているせいもあって「とても良いですよ!」と胸を張って言いたいですけど、ジャケットの裏写真↓を見たら、そうも言えないかな…とモジモジしてしまいました。

【2001/CHERRY RED】

☆ジャケットの裏写真☆
 

Mad Man
Slide

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ZEIGENBOCK KOPF「NOCTURNAL SUBMISSIONS」

  • 2005/10/18 01:00
  • Category: Z
久し振りに、ちょっとはばかれる変態系を聴いてみました。
怪しいジャケットですけど、音も怪しかったハード・エレクトロ作品です。



ドイツ人の兄弟2人組、ツァイゲンボック・コプフの2ndアルバム。

ビービー、バリバリ、ビリビリ、ピーピー、ピコピコなエレクトリック・ノイズ(しかも音が時々割れてる)に、踊れるかもしれないビート付きです。低音つぶやきヴォーカルも入っています。

電子パンクか電子ディスコか…どうでもよいけれど、ジャーマン・ニューウェーブとか、70年代末のローファイなNWシーンを思い出さずにはいられません。ハードコアでインダストリアル。
そして、PCに頼らないアナログ(?)の強さをここに見た!!

しかし、ジャケットで急に気分が萎えます。
こういうジャケットにしてるのって、損だと思うのですが…?

【2003/ TIGERBEAT6】

TIGERBEAT6

Sex With A Man

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猫って奴は

  • 2005/10/16 13:32
  • Category: ネコ
視線を感じてハッとしたら、上から見られてた。
ぬぼ~っとしててコワかった。。




踊りながら寝ちゃったみたい。
からだ柔らかくない?!


JENS LEKMAN「WHEN I SAID I WANTED TO BE YOUR DOG」

  • 2005/10/12 17:55
  • Category: J


スウェーデンのシンガー・ソングライター、
Jens Lekmanのデビューアルバム。

もうすぐ新譜も出ます。楽しみ。

哀愁のあるトラディッショナルなメロディはどの曲もしっかりしていて、センチメンタルで切ない曲から、アコースティックにホーンやストリングのアレンジメントが加えられたキラキラとしたアコースティック・ポップ、クラシカルなオーケストラアレンジが加えられた60~70年代的なポップスを意識した曲など、懐かしさ満載です。

歌声は低くてちょっとヨレ~っとしていますが、それがサウンドにもマッチ。
レコードのブチブチノイズがところどころに散りばめられていて狙いどころもわかりやすい。

私はちょっとだけアイドル目線で追ってみます。
なぜだか曲や本人のキャラクターにニヤニヤしてしまうもの。。
アルバムタイトルにもなっている「When I Said I Wanted to Be Your Dog」
ってのも女の子に言ってるんでしょうか…

M-4の“You Are the Light”は「TV.パーソナリティーズ」のカヴァー曲です。
この人、良いですよ。是非!

【2004/SECRETLY CANADIAN】


Jens Lekman

Happy Birthday, Dear Friend Lisa
You Are the Light

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