SONIC BOOM / SPECTRUM

  • 2005/01/30 11:53
  • Category: S
 

SPACEMEN 3(スペースメン3)のメンバー、ソニック・ブームによるプロジェクト、「スペクトラム」

スペースメン3は、サイケデリック・ロックだけでは片付けられない当時の先駆的な音楽性(アシッド、音響、アンビエントなど…)は身に付けていたと思うし、ガレージバンドの攻撃性やヴェルヴェット・アンダーグラウンドのような浮遊感とカオティックさを兼ね備えていました。

ソニック・ブームは、スペースメン3在籍時からシングル、そしてアルバムとしては初となるこの作品を出していますが、メンバーのジェイソン・ピアーズとの確執などで、ソニックはこの後脱退し、スペースメン3も解散しました。

サイケデリック。ワン・コード、ツーコード、単調な反復、ドローン。ミニマル。アンビエント。退廃的。覚醒。このアルバムが出てから15年経っていてもこの新しさはなんなんだ!…全然わからないです。解散間際に出されたアルバムなのにスペースメン3のメンバーが参加しているし、なんとジャズ・ブッチャーも参加しています。

スーサイドの“Rock'n Roll is killing my life”のカヴァーは、カヴァーというより、そのまんまです。もろヴェルヴェッツな曲もあります。ふわふわ~っとして気持ちが良くなって、非現実的な日常へと誘われます。

【1990/SILVERTONE RECORDS】
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EELS「DAISIES OF THE GALAXY」

  • 2005/01/28 18:43
  • Category: E


「E」ことマーク・エヴェレット率いるイールズ。

どうしても家族や友人を次々と亡くしている、という不遇な話を避けて通れない彼。よく引き合いに出されるBeckの音楽性と比べても、イールズの方がより繊細で内省的に感じざるを得えないわけで、そのこと(相次ぐ死)が、曲の美しさや神経質に感じるほどの選びに選び抜いた音を使った職人技のようなアレンジ力に繋がっているとしたら、とても皮肉なことですけれど…。

お母さんが亡くなってから出されたこの3rd。暗いイメージの2ndから一転、ブラス隊の葬送曲から始まる冒頭から終止穏やかな曲が並ぶ良作です。ピーター・バック(ex.R.E.M)が全面参加。
フォーク・ロックが基調のファンタジー・ワールド。
アコースティック中心の美しいポップ・ミュージックに仕上がっています。

尚、この印象的なジャケットはお母さんの形見のギリシャの絵本からコピーされたものらしいです。どぎついですが可愛いので部屋に飾っています。ですが、、、

一番大きな女の子が犬に向かって棒を向けていますよ!
……(恐ッ!)

【2000/DREAMWARKS RECORDS】

MASTERS OF THE HEMISPHERE「MASTERS OF THE HEMISPHERE」

  • 2005/01/26 19:32
  • Category: M
不覚にも数年振りに本格風邪をひいてしまいました。
最初に喉が痛くなりました。皆さんはお気を付け下さいね!



USインディ・ギターポップバンド、マスターズ・オブ・ヘミスフィアのデビュー盤。ギター・ポップというよりネオアコに近いかな。。気弱な男の子って感じで、ノスタルジックでメリハリなくてふにゃらけてますけど、今日の私の体調にはちょうどいいです。確かにこういうサウンドって普遍的だし、ある意味強いってことカナ?昔のチェリー・レッドやサラレーベルを思い出します。青春の音ってことです。

【1998/KINDERCORE】

PROTEST A DARK ANNIVERSARY

もうちょっとしっかりした音になった3rd。このアルバムでは演奏も歌もホーンの入れ方なんかもうまくなって、曲も印象に残る様な曲が多くてバラエティに富んでいます。このアルバムはかなり良いのですよ!是非に!!
そしてやっぱりノスタルジックで甘酸っぱい青春の音だなぁ。だなぁ。

【2002/KINDERCORE】

いつにもましてダメダメレビューでした。。

SUSANNA AND THE MAGICAL ORCHESTRA 「LIST OF LIGHTS AND BUOYS」

  • 2005/01/25 22:06
  • Category: S


ノルウェーの新人ジャズ・ヴォーカリストのデビュー盤。スサナ&ザ・マジカル・オーケストラ

「マジカルオーケストラ」という響きに惹かれて買ったCDです。
だってどんなマジックなのか聴いてみたくなりますよね…ふふっ。

ザ・マジカル・オーケストラことモッテン・クヴェニルは、Jaga Jazzist (ジャガ・ジャジスト)にも在籍したことがあるキーボード・ピアノ奏者。最初に聴いた時はエレクトロニカ?!と思いました。“ジー、ガサガサ、チリチリ”というあの電子ノイズ、ハーモニウムとオウトハープの“キラキラ、ポロポロ”という音色が、女性ジャズ・ヴォーカリストの表現力溢れる歌の向こうから聴こえてきます。

ヴォーカルものでは歌に聴き惚れることが多い私なのに、歌とハーモニーを奏でているかのような繊細なアレンジは、上質で透明感溢れるその声と同次元で評価されるべき音楽センスです。森林の中で唄われる妖精の歌と、小さな動物が走り回って下草がカサカサと音をたてているのは電子音…そんな自然のイメージをも抱かせます。

特にM-2の“Jolene”(オリビア・ニュートン・ジョンの歌で有名なあの「ジョリ~ン」です)に感動。こうなると、ジャズ・ヴォーカルものと捉えずに、その枠を取っ払った方が良いですね!
他スタンダード曲を含む全11曲。全ての音楽ファンへ。。

【2004/ECMRECORDS】


:::購入先::: AMAZON

猫レポート

  • 2005/01/24 00:55
  • Category: ネコ
     
         猫を見習って音楽レビューはちょっと休憩です



●猫の語源は「寝る子」から来ていると聞いたことがあります。
その語源の通り、一日の三分の二は寝て過ごしていますが、ピリピリと神経質になっている時は寝たりはしません。

●小学生くらいの知能があるのであなどれません。人の考えていることをインスピレーションで見通すので、大嫌いな爪きり前や、動物病院に行く前にはササッと隠れてしまいます。

●失敗してテレたときはまず、体を舐めてその場をごまかして、困った時はウソの空あくびをします。

●カラスを見るとカラスの鳴き声を真似てカカカッと鳴きます。狩猟本能の名残りのひとつと聞いたことがあります。

●夏場などには部屋に入って来た虫を殺し、枕元にそっと置いて、自慢して褒めてくれるのを待っています。ギョッとします。

●人間が寝坊して、いつまでも朝ご飯をもらえないときは、わざとおなかの上を横切ったり、顔の上に前足を置いて苦しくさせます。その行為は左側の食いしん坊で体重9.5キロのトラ蔵が行います。

●人間の言葉は母音で聞き分けているようです。うちのねこは「ごはん」と「おいしい」と「おなかすいた?」を完全マスターしています。

●広い空間よりタテに高く昇れる空間の方が好みです。ねこが2匹いる場合は、より高いところに上がった方が勝ちというルールがあります。ねこは外に出なくても平気な動物です。

●よく、ねこは家について人間につくのではない、といいますが、帰巣本能が発達していて引っ越しすると新しい環境に慣れるのが大変なだけです。犬とおんなじで飼い主がいないと途方に暮れてしまいます。

●ピアノ曲のエンディングをすぐに覚えて、曲が終わるとニャ~と鳴きます。たいていは夕ご飯の催促ですが…ふふっ。


以上、ねこレポートをやってみました!
      

 by パイクマン&トラ蔵&てんてん

THE WALKMEN「EVERYONE WHO PRETENDED TO LIKE ME IS GONE」

  • 2005/01/23 01:15
  • Category: W
今思うと昨年よく聴いたアルバムのひとつが
ザ・ウォークメンの「BOWS+ARROWS 」でした。これを聴いた即座の日記(メモ)にはこう書いてあります…


“6月1日。2ndでメジャーデビュー盤。……レディオヘッドやコールド・プレイ、U2辺りを彷彿とさせるが、もっとカラッとした音。かなりいい。”


そのウォークメンのデビュー盤です。

 

『ザ・リコイズ』『ジョナサン・ファイアー・イーター』のメンバーが結成したN.Yを拠点とする5人組バンド。多分プレイヤーとしてしては力量が問われるメンバー達による、ガレージで一発録りしたようなザラザラ感のある音で、ブライアン・イーノ的なキーボードがバンド全体の音をサイケ・ポップに促し、ヴォーカルがU2のボーノに似ていたりもしますが、全体に雑な感じも否めないアルバムです。

しかし、私情をはさませてもらうと、まるで80年代前後のポスト・パンクなノリがあって気に入ってます。この辺の音を模倣したバンドをいくつか聴いていますが、当時の緊張感みなぎるサウンドまでは体感できていないのです。悪い意味でキレイ過ぎるのです。でも、このバンドは違う感じを受けます。例えば、ジョイ・デヴィジョンやザ・キュアー、U2などが独自のバンドの音を決定付ける前夜の、不安定な魅力を持ち合わせている気がしました。

このアルバムが良いと薦めるわけではなく、バンドの良い特徴が凝縮して生かされ、スケール・アップした傑作「BOWS+ARROWS」以前の音源として、面白く聴くことができる…というだけのことですが。


【2002/STARTIME INTERNATIONAL】

PEDRO THE LION「ACHILLES HEEL」

  • 2005/01/21 01:50
  • Category: P


97年にデビューした、アメリカはシアトルのペドロ・ザ・ライオンこと吟遊詩人「デヴィッド・バザン」の4枚目。でも、解散したようですね、トホホ。。

シンプルで一切の無駄を削ぎ落としたかのようなギター・ポップ。時々パワーポップっぽい曲もあり。哀愁に満ちて落ち着いていて、経験を積んで行き着いた大人の男の、枯れた歌。なんてことないのに強く惹かれるのは、抑え気味に唄うコアな歌とシンプルさゆえの美しさかもしれないですね。曲が全部似たように感じてしまうのが弱点だけど病みつきになっちゃうんだなぁ。

【2004/ JADE TREE】

GOLDFRAPP「FELT MOUNTAIN」

  • 2005/01/19 09:10
  • Category: G


イギリスのデュオ、ゴールドフラップの日本デビュー盤。

シンガーソング・ライターでキーボーティストのアリソン・ゴールドフラップと、「キュアー」「ポーティスヘッド」「ピーター・ガブリエル」などの管楽器アレンジを手掛けていたウィル・グレゴリーの二人。

打ち込み中心で、アリソンの気怠く美しいヴォーカルとストリングスが群を抜いて素晴らしく、ヨーロッパの少し暗さを持った耽美性を感じます。タンゴを基調とした楽曲などもあり、全体的にヨーロッパ映画のサントラなどを彷彿とさせられるのですが、彼等はイタリア映画の巨匠、エンニオ・モリコーネを敬愛しているのだそうです。とにかく楽曲の美しさに涙…です。ついでにヴォーカルのゴールドフラップさんもお美しい。

んで、お洒落ですね。ミュウ・ミュウ(ファッション・ブランドです!)のショーなんかでも起用されていたんですよね。。是非に!!
尚、ゴールドディスク他数々の賞を手にしたというのに、このアルバム以降は路線がガラッと変わってしまったみたいです、ふっ。

【2001/MUTE】

LYDIA LUNCH

  • 2005/01/18 14:30
  • Category: L
70年代後半にニューヨークのアンダーグラウンドで発生したポストパンク・ムーヴであったノー・ウェーブ。そのヒリヒリ、ピリピリしたサウンドは、音楽的にどうだとか言っていられないスピリットを持っていたし、後のオルタネィティブ・ロックから現在に至るまで多大な影響力を持っていると思っています。

 

そういうシーンの主要バンドのひとつ、TEENAGE JESUS & JERKSの女性ヴォーカリスト、リディア・ランチ。ニューヨーク・アンダーグラウンドの女王。

歌というものではなく、ぶち切れヴォーカル、ぶち切れギター炸裂ですが…。ソロになってからはローランド・ハワード(ex.ニック・ケイブ&ザ・バッド・シーズ)、サーストン・ムーア(ex.ソニック・ユース)、恋人のジム・フィータスなどと共演をしています。

しかしながら、ニューヨークのパンク・シーンのアーティストは年齢を重ねるにつれ、ポエトリー・リーディングに力を入れるパターンが多いのです。彼女もまたそのひとりで、もう音楽活動には終止符を打っていたものと思っていたのですが…


LYDIA LUNCH WITH THE ANUBIAN LIGHTS
「CHAMPAGNE, COCAINE, NICOTINE STAINS」


一昨年前に見つけたリディア・ランチのミニアルバム。
トミー・グレナスとレン・デル・リオによるユニット、「アヌビアン・ライツ」との共演。ジャジーなクラブ系のノリ。そしてあのリディア・ランチがエキセントリックさは残しつつも比較的ちゃんと歌っているではないですか?!ちゃんと歌っているのを聴いた事がなかったのでちょっと嬉しかったですね…。
今後も音楽活動を続けて欲しいものです!

【2002/CRIPPLED DICK HOT WAX!】

生クリーム天国

最近、スーパーで冷凍生クリームというのを見つけて購入しました。
180円くらいだったかな。

コーヒーに生クリームを浮かせて、おうちで手軽にウインナー・コーヒーもできるし、チョコレートケーキに添えたら美味しそう…とか、想像してウキウキでした。



この生クリームは、解凍したら2、3日で消費期限がきてしまいます。
スコーンに添えたり、プリンに添えたりパンにはさんだりして、
使い果たすのに必死な状態です。


あっ!というまに体重が増加してしまいました。。

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  • Author:パイクマン
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